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また「あの国」は… また「あの人物」が… といった絶望的な“繰り返し”は決してよそ事ではなく、他ならぬ「この社会」そして「この私」が胸に手をあてて顧みるべき振舞かもしれません。――本書では破壊的な反復の渦に注目することで、身近な「スケープゴート/同調圧力」の連鎖の問題から、絶えない戦争まで、“社会の心”を精神分析します。――そして、社会の心が「自らの傷を無かったことにする」危険に警鐘を鳴らし、個の心が「傷」に気づき“哀しむ”ため、声なき声に耳を傾けてもらうことの大切さを説きます。
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