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幼なじみの福富昭典と彼の友人富田良彦と三人、根岸の「鍵屋」で飲んだ。二人共に元慶応ボクシング部。酔った勢いで日東拳のドアを叩いた。四回戦の若者たちに交じって火のついたような練習をはじめたのは、一九八一(昭和56)年の七月のことであった。練習を終えるときまって入谷の居酒屋「大黒」に繰り出し、話に花を咲かせた。彼らが熱く話すボクシングやジャズ、幼少青年時の話が熱く耳に残った。こいつを書いてやろう。日を経ずして会話体小説の構想が生まれた。3人の会話のはざまに現れる共通のキーワード「カイセン、ドン!」の謎が終盤に明かされる。昭和60年3月に彌生書房から刊行された版を底本に、37年を経て改編復刻。三嶋典東の装幀、ながたはるみの挿画が、あの時代を幻燈の世界へと誘う。
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