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子どもが、トラウマ体験を遊びの中で再演する「ポストトラウマティック・プレイ」。それはトラウマとなった体験が、再現性の症状としていろいろな形のプレイで反復されるものであり、セラピストはその症状を捉えて、子どものトラウマ性の体験に直接働きかけ、トラウマの解決を目指す。
本書は、全米屈指の心理療法専門家であり、トラウマを受けた子どもへの、このようなプレイセラピーのあり方を構築したエリアナ・ギルの、ポストトラウマティック・プレイについての理論と臨床実践の集大成である。
子どものトラウマ治療と言えば、トラウマフォーカスト認知行動療法(TFCBT)が注目されているが、子どもの表現力に問題があったり、子どもがまだ幼いため言語的もしくは認知的な限界があったり、あるいは回避傾向が強固な場合には、TFCBTの適用は困難となる。プレイセラピーが必要となってくるのだ。
子どものトラウマに関わるすべての治療者必読の1冊である。
原書名:Posttraumatic Play in Children: What Clinicians Need to Know
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