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本書は,カントと彼に先行する十八世紀ドイツ講壇哲学の自由概念を考察.ヴォルフ,クルージウス,バウムガルテンなどに加えて,忘却された神学者ヴァーグナーの自由概念に光をあてる.講壇哲学者の「宇宙論」にみられる世界の起始へ向けての事象連鎖の無限背進についての考察のうちに,カントの超越論的自由の起源を探ることで,哲学史に新たな頁を書き加える労作.
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