現代アメリカ社会のレイシズム

現代アメリカ社会のレイシズム

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出版社
彩流社
著者名
広瀬佳司 , 伊達雅彦
価格
3,300円(本体3,000円+税)
発行年月
2022年3月
判型
四六判
ISBN
9784779128158

ユダヤ系の作家の中には、ホロコーストや様々な差別や暴力を直接的に経験し、

レイシズムに対し激しい憤りを抱く作家が少なくない。

事実、ユダヤ人は差別への反対運動でも中心的な役割を演じてきた。人種差別

だけではなく、歴史的にフェミニズム運動でも先導的な仕事を果たしてきたのも

ユダヤ系アメリカ人である。

本書では、そんなアメリカのユダヤ系作家を中心に、

これまでにあまり扱われていない作家や作品も取り上げて、様々な視点から

現代アメリカのレイシズムを考察する。



【コンテンツ】

第1章  エリ・ヴィーゼル『ゾンダーバーグ裁判』

                  ─〈他者性〉を求めて(広瀬佳司)

第2章  対立の果て─『犠牲者』(佐川和茂)

第3章  ソール・ベローのブレイクスルー─レイシズムを超える

         『オーギー・マーチの冒険』のケアの倫理(井上亜紗)

第4章  アーサー・ミラーの『焦点』における差別の構造(鈴木久博)

第5章  初期ロス作品に見られる人種意識(坂野明子)

第6章  フィリップ・ロスはアメリカの人種問題をどのように描いたか

             ─「アメリカ三部作」を中心に(杉澤怜維子)

第7章  ポール・オースターの描く他民族社会における他者との共生

     ─『ミスター・ヴァーティゴ』と『スモーク』を中心に(内山加奈枝)

第8章  ジュリアス・レスターの改宗─黒人ユダヤ人へ(大森夕夏)

第9章  ジューイッシュ・クランズマンの不可視性と人種的両義性

     ─『ブラック・クランズマン』におけるサイドストーリー(中村善雄)

第10章 被差別者としての確執と融和─アメリカ映画に見るユダヤ系と

                     アイルランド系表象(伊達雅彦)

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