地下出版のメディア史

地下出版のメディア史

1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります

出版社
慶應義塾大学出版会
著者名
大尾侑子
価格
4,950円(本体4,500円+税)
発行年月
2022年3月
判型
A5
ISBN
9784766428032

近代日本の誇る教養主義の「裏通り」を一望する!



軟派出版の世界で、道楽知識人たちは国家権力と戯れ、一大文化空間を築いた――

「低俗」出版文化の歴史と「書物」「エロ」への欲望を可視化する意欲作



近代日本の出版文化は、岩波書店と講談社に代表される「知識人/大衆」という対比構造によって、しばしば教養主義の観点から論じられてきた。しかし、読書が大衆化した時代に、この図式に収まりきらない非正統的で「知的」な地下出版空間が存在した。

本書では、これまで閑却されてきた非公刊の軟派出版(性風俗、猟奇、犯罪を取り扱った刊行物)とその版元に注目し、教養主義の言説空間との関係性から捉え返すことで、地下出版界をメディア史的に体系化する。

「好色出版の帝王」梅原北明、「書痴」斎藤昌三、「軟派出版界の元老株」伊藤竹酔、「毒舌和尚」今東光など、多くの出版人の足跡を追いながら、同時代の社会運動や芸術運動とのかかわりのなかで広がった「知のネットワーク」を明らかにする。



◆口絵4頁と「地下出版界」関連年表を収録

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top