仙台市青葉区の東北大学片平キャンパス・川内キャンパスは、近代から現代まで様々な土地利用がなされてきた。管理主体や使用目的を変えながらも現在まで利用され続けている建造物の姿や、門戸開放の大学理念にもとづき地域社会と世界に開かれてきた場としての価値は、「学都」と呼ばれ親しまれる仙台の大きな礎の一つとなっている。豊富な文献資料と実物資料をもとに、文化財や学術資料のあり方にも触れながら、両キャンパスを主とする営みの記憶をたどり将来を考える視座を提供する。
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