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鉢植えの背後には、人間ドラマがある。
言われてみれば、見たことある・・・・・・住人たちの路上にはみだす植物愛。
「路上園芸」それは暮らしの中で人と植物とが作り上げた、肩の力の抜けた緑の光景のこと。
路上園芸学会会長こと村田あやこ氏は、そんなゲリラ的園芸活動を愛で、見守ってきた。
その街中園芸を語る上で外せないのが、植物たちと同じくその地で根を張り生きる、市井の路上園芸家たちだ。
“路上にはみだす園芸家”たちの独自の世界観と、「静かに収まっていられるか」とばかりに鉢からはみだそうとする植物の生命力。
そのせめぎ合いは見ものである。
本書では、著者扮する黄昏時を迎えた主人公「たむら」の住む架空の街で繰り広げられる路上園芸に、独自のワードを当ててイラストとともに解説。
クセの強いキャラクターたちが、植物を支え、時に支えられ、翻弄されていく様子が愛おしい。
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