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「少年の日の思い出」のラストシーン。少年がちょうをつぶす場面を「僕はどのような気持ちでちょうをつぶしたのだろうか」という課題に沿って、それぞれの思いを発言し合う。多面的な心情解釈が発表され、文学作品を読む醍醐味を味わい、生徒も教師も満足して1時間を終わる。
よく見かける国語授業の一場面である。
でも、この授業で自らにどんな言葉の力がついたのか、生徒や教師は自信をもって答えることができるだろうか。
ここに国語授業の問題がある。
国語授業では、書かれていることの内容理解と同時に、その理解や解釈は、作者の書きぶりや表現技法、文章構成などの作品の論理を踏まえたどの読み方を活用したから得られたのか、自らの学びをメタ認知することが必要になる。その学びが、また別の作品、テキストに出合った際に、更新され、新たな読みの力を獲得できるからである。
そして、その読み方を実現するための一つのキーワードが「言葉による見方・考え方」である。
そこで本書では、「見方・考え方」を意識し、働かせるための仕掛けとして「スイッチ発問」を提案する。
作品内容への主体的な関わりを維持する「問い」を基に問題解決型国語学習を展開し、解決のための見方・考え方を働かせる「スイッチ発問」を組み合わせることで、生徒自らが学びをメタ認知できる、真の読む力の獲得をめざしたい。
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