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〈書物を残さなかった利休をめぐる茶書13件〉
〈利休を知るための茶書13件〉
利休伝書といわれるものは数々ありますが、いずれも利休自身が書いたものとはされていません。利休の姿を知るためには、同時代に書かれた書物や子孫の聞書・覚書、茶会記録を紐解くしか手がありません。本書では、利休生前に高弟が著した『山上宗二記』(表千家本と裏千家本)、利休の曾孫江岑が書き残した覚書類、奈良の松屋が書き記した『利休伝』、利休の茶会記とされる『利休百会記』などを取り上げます。さらに、利休とゆかりの深い大徳寺の春屋宗園による『一黙稿』、古溪宗陳による『蒲庵稿』より、茶の湯に関わるものを抄録、後世の創作とされる『今井宗久茶湯書抜』も参考茶書として収録します。
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