特集:〈感染〉と文学の百年
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昭和文学研究第84集目次
特集 〈感染〉と文学の百年
巻頭特別インタビュー「弱者のいない災害」のなかで 平田オリザ ( 2 )
「物質」の境域 ─初期中河與一と衛生理念 加藤 夢三 (21)
「擬人法」という感パンデミック染爆発─宮沢賢治「北守将軍と三人兄弟の医者」と「病」をめぐって 中村 晋吾 (36)
宮澤賢治の感染症文学を読み直す ─疫病・戦争・医療の表象を中心に─ 張 永嬌 (51)
病むこと、看ることの意味 ─戦中期における結核をめぐって─ 北川扶生子 (66)
安部公房の引揚げ体験と〈感染〉 友田 義行 (80)
現代の神話としての安部公房「プルートーのわな」 ─「沈黙の歌」をどのように聴くのか 山田 夏樹 (94)
一九五〇年代の埴谷雄高における結核と文学 木村 政樹 (107)
〈人新世〉の埴谷雄高 ─『死霊』とポスト〈人間中心主義〉─ 藤井 貴志 (120)
実存的不安からの逃走─砂川文次「臆病な都市」論 長瀬 海 (134)
自由論文
古き〈芸術〉へのエレジー ─探偵小説史における江戸川乱歩「パノラマ島奇談」の位置 松田 祥平 (149)
小林秀雄「一ツの脳髄」論 ─移動に見る「私」の他者意識の変化─ 佐々木 梓(164)
太宰治「駈込み訴へ」論 ─ユダの「再帰性」を主軸に─ 神村 和美 (179)
太宰治の銃後小説を読む ─「弱さ」と「美しさ」の戦争協力─ 宮沢 剛 (194)
自意識が筋になるとき ─中島敦「光と風と夢」論 石井 要 (209)
大江健三郎「人間の羊」論 ─〈法〉の手前の監禁空間 佐久本佳奈 (224)
昭和文学会・韓国日本学会学術交流協定締結記念講演 コリアンディアスポラ文学の歴史的・文学史的意味 ─韓国語訳『火山島』を中心に─ 金 煥基 (239)
研究動向
遠藤周作…………………笛木美佳(258) 庄野潤三…………………… 西尾宣明 (262)
桐野夏生……………… 種田和加子(266)少女マンガ……………… 押山美知子 (270)
研究展望
沖縄の「日本復帰」を語る言葉を今あらためて読む 新城 郁夫 (274)
コロナ禍と
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