「強いブランドをつくるためにはどうするか」を論ずるブランド論の授業やビジネス書のほとんどは、GAFAとかコカ・コーラ、あるいはマクドナルドばかりを取り上げていて、ラグジュアリーブランドを無視しています。しかし、それはおかしいのではないでしょうか。
たとえば、街行く人に「あなたは、ブランドを知っていますか? ブランドは好きですか? ブランドを持っていますか?」と問えば、「ええ、知っています。好きです。持っています。ルイ・ヴィトン」と、こう答えるひとが少なくないでしょう。つまり、街行く人が考えているブランドというのは、多くはラグジュアリーブランドのことなのです。
そうであればこそ、強いブランドをつくるには、街行く人が皆ブランドだと考えているラグジュアリーブランドに学ぶのが正しいのではないでしょうか。
――本書より
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