特集:「いざ」というとき混乱しない災害対策―精神科における防災
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防災は日常生活や看護業務の延長線上にあり,具体的な防災的観点と同時に,一見防災には関連しないような趣味も含めて幅広い知見を得ることで,防災に関する視野や新しい視点を得られるようになる。
そうした観点から,冒頭記事ではまず単科精神科病院における実行性の高い事業継続計画(BCP)の策定の方法について紹介する。そして災害や防災について語るうえでは,2011年3月11日の東日本大震災での経験は欠かせません。本特集では,宮城県の南浜中央病院と,震災と原子力災害の両方を経験した方々に,当時を振り返り,いま考えられる有効な「備え」について語ってもらった。また,現在まさに進行中の「大規模災害」ともいえる新型コロナウイルス感染症のクラスターを経験した北海道の石橋病院からは,院内におけるクラスターの発生とその対応について報告をいただいた。
最後の記事は,LCP(生活継続計画)という視点からの防災について紹介いただいた。これは災害に遭遇したとしても,いかに日常生活を継続させるかという観点から防災を考えるというものである。
なお,クラスター対応に追われる石橋病院に向けられた地域からの応援メッセージは,病院関係者のみならず新聞報道をとおして多くの医療従事者を勇気づけた。精神科病院としての「備え」の重要な1要素として「地域との日常的なつながり」があるのだろう。
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