舞台のかすみが晴れるころ

舞台のかすみが晴れるころ

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出版社
ミシマ社
著者名
有松遼一
価格
2,970円(本体2,700円+税)
発行年月
2022年3月
判型
B6変
ISBN
9784909394651

いち能楽師がコロナ下に立ち止まり、考えたこと



能楽界の新星、初の随筆集。



若手能楽師ワキ方として活躍し、日本全国、世界中を飛び回っていた著者。毎日、毎週のように入っていた舞台の予定がコロナ禍ですべてなくなり、忙しさから一転、部屋の掃除や家事をし、書物をじっくりと読む日々に……。

改めて見つめ直し、悩み、考えた、稽古、舞台、芸能、日本文化、日々のこと。そして、この時代における能楽師のあり方とは?



カラー24ページ◎ 配信公演「ことばとわざ」などの写真を収録

特別寄稿集付き◎ 著者と親交のある執筆陣による豪華寄稿 ……内田樹、大倉源次郎、志村昌司、原田マハ、森田真生、冷泉貴実子



***

私たちは舞台の空気を吸って、日々の生活を送っている。舞台の息吹や感覚は生きものであり、いつも身体に語りかけるものだ。補助輪のない自転車がしばらく静止していられないように、走りつづけてこそ保たれるものなのだ。

それが停止を余儀なくされる。――本文より

***

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