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認知(知識)的な学びに偏った学習から、感情と社会性を重視する学習へ!
米国発・脳科学の知見に基づく最新教授法のエッセンス。
あなたのクラスの生徒たちは、安心して教室で学んでいますか? 苦しいとき、誰かに助けを求めることができていますか? 教師は、学習活動にばかり注目して生徒の感情を―そして自分自身の感情をも―置き去りにしてはいないでしょうか?
教師は常に生徒の幸せを願い、多くの学びの場を提供しようとします。しかしそれらの学びは往々にして認知(知識)的なものに偏っており、感情の面についてはあまり扱われることがありません。認知的思考も感情的ふるまいも同じ人間のなかで起こっており、それぞれが大きく影響しあっていることは、誰しもが日々体感していることです。
生徒により良く学んでほしいと願うのであれば、目に見える現象だけでなく、その背景にあるものや心の状態を理解することが大切となります。安心できる居場所が確認でき、周囲にいるクラスメートや大人と良好な関係が築けたとき、生徒は自ら学ぼうとする健全な心(成長マインドセット)を養います。
とはいえ、日常の教育活動において、これらについてどのように配慮すればいいのでしょうか? また、それらを学習活動に取り入れるとき、教師は自らの感情にどのように向きあっていけばいいのでしょうか?
『感情と社会性を育む学び(SEL:Social-Emotional Learning)』と題された本書には、明日から教室で使える具体的なアイディアと豊富な実践例が紹介されています。さらに、SELの効果に関して脳科学の見地から述べられているため、その有効性についても非常に説得力があります。生徒の主体性を育むことを目的としてプロジェクト学習や探究的な活動に魅力を感じ、授業に取り入れてはみたものの、想い描くような授業にならないと悩まれている先生方に、大きな気づきやヒントをもたらしてくれるでしょう。(翻訳協力者 佐野和之/かえつ有明中・高等学校教員)
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