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亀の背に乗りて渡らむ春泥のとろりゆるりと艶めく蓮田
半分は現実のようで、どこか夢幻の世界に広がってゆくような、微睡のなかに浮かんでくるものがある。人生時間は一睡の夢と言うこともできようが、夢幻的な作品の魅力が浮き上がって感じられてくるのではないだろうか。
一つひとつの作品に味わいがある。作品は作者と作者の世界の対話であり、世界の感受である。読者もまた読むことによって自身の世界との対話、あるいは微睡の中の感受を促されることにもなるだろう。・・・真中朋久「対話と微睡と」より
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