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酒、豚肉、利子(リバー)、これらはいつ、どうして禁じられたのか?
今日のハラール食品やイスラーム金融の基底にある、主要な戒律が成立した当時の状況と理由を探ることを通し、イスラーム経済の本質を問い直す。
●著者紹介
ハシャン・アンマール(Ammar Khashan)
1983年アレッポ(シリア)生まれ。2004年ダマスカス大学イスラーム法学部卒業。2008年同大学院修士課程修了(ハディース学)。2017年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。博士(地域研究)。京都大学、同志社大学、龍谷大学の講師等を経て、現在、立命館大学立命館アジア・日本研究機構准教授。著作:『中東地域研究のためのアラビア語――実践文法と用例』〔共著〕(京都大学イスラーム地域研究センター、2018年)、他。
主な内容
はじめに
ローマ字転写等の表記とクルアーン等の翻訳について
序論
1 主題と目的
2 対象とする地域と時代
3 先行研究と課題の所在
4 本書の問い
5 方法論
6 本書の構成
第1章 理論的諸問題
――啓典・イスラーム法における法規定とその解釈――
はじめに 24
1 「啓示の史的展開」の分析方法
2 章句の相関性のコンテクスト分析
3 ヌズム論による分析
小括
第2章 イスラーム初期における社会・経済と宗教倫理
――リバー禁止をめぐって――
はじめに
1 マッカ期の社会・経済におけるリバー
2 マディーナ期の社会・経済におけるリバー
3 リバーの禁止へ
小括
第3章 イスラーム経済制度の発展と宗教倫理
――ハラール(合法性)問題――
はじめに
1 ハムル禁止論に関する序説
2 豚肉の禁止
3 イスラーム式と畜と「ハラール肉」
小括
第4章 現代イスラーム経済論とハラール食品産業
――その形成・発展と法学的諸問題――
はじめに
1 現代イスラーム経済論の法学的な議論
2 現代ハラール業界の法学的な議論
小括
結論
注
あとがき
参考文献
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