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半歩先の社会を問う
「人間」を中心とした近代哲学の前提が今、揺らいでいる。パンデミックやテクノロジーの急速な進化など、社会状況の変化によって、哲学には今どのような問いが生まれているのか?ネット時代の民主主義のあり方から、IT化による公/私の感覚の変化、シンギュラリティと人類の進化、動物・AI・クローンなどの「非人間」の倫理まで。アクチュアルな問題と哲学が交差する8つの論点を、具体的な議論を通して明らかにする。
《目次》
第一章 ネット化する世界で「議論」は可能か――公共的理性のゆくえ
第二章 人はなぜルールに従うのか――「ルール」の期限
第三章 プライバシーは消滅するのか――変貌する公/私の境界線
第四章 テクノロジーは「超人」を創るか――ヒューマニズム vs. ポスト・ヒューマニズム
第五章 動物・AIにも権利はあるか――非人間の倫理
第六章 エコロジーはなぜ哲学の問題になるのか――人新世と新しい実在論
第七章 科学はどこまで客観的か――「ポスト・ヒューマン」な科学論
第八章 我々は“自由意志”の主体か――「自己決定」の条件
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