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西洋中世彫刻の代表作、ドイツ・ゴシックの頂点をなすバンベルク大聖堂彫刻群。本書は、《聖母マリア像》を中心にすえ、旧約聖書『雅歌』註解の真髄である「花嫁神秘主義」を根幹として検証することで、この著名な作品群をめぐる長い研究史に新たな説を書き加える。様式史のみならず、同時代の聖書解釈や受容、教会と宮廷文化の関係性、歴史的・政治的背景などから、聖堂全体に重層的に織り込まれた一連の壮大なイメージ・プログラムを読み解いていく。
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