二羽の小鳥

二羽の小鳥

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出版社
日本基督教団出版局
著者名
中山直子
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2022年2月
判型
四六判
ISBN
9784818410992

信仰をうたう詩人、中山直子の世界。Ⅰ部では、季節に彩られた各月の信仰詩、日常に根ざした生活詩、リルケや八木重吉らの詩を解説しながら詩篇の1篇につなげていく詩文エッセーを掲載。Ⅱ部では、内村鑑三に師事した祖父のこと、旧ソ連に家族で暮らしたこと、哲学の学び、ミッションスクールの大学教員として教壇に立ったことなど、12のエッセーでつづる。困難な出来事をも受け止めつつ、感謝に満ちた人生をうたいあげる。

【推薦のことば】小島誠志(日本基督教団久万教会牧師)
中山直子さんの詩は稀有な美しさを持っています。澄みきっています。
詩を前にしたら、言葉をさしはさみたくないのです。
感想とか批評とか何か言えば、そこにある詩の世界が濁ってしまうのではないか、と恐れるのです。

【目次】
推薦のことば 小島誠志

Ⅰ部 季節の詩
 四月の詩  
  小鳥の歌った歌 
  二羽の小鳥 
  〈詩と詩篇〉いのち
 五月の詩
  荒地の春
  先生の言葉
  〈詩と詩篇〉愛
 六月の詩
  夜明け
  引っ越し
  〈詩と詩篇〉憧憬
 七月の詩
  朝 
  かまきり
  〈詩と詩篇〉疲れはてても
 八月の詩
  海
  海さん
  〈詩と詩篇〉記憶の責任
 九月の詩
  明るい秋の空に
  朝の光に「おはよう」と言う
  〈詩と詩篇〉夢
 十月の詩
  私の心はふるえる
  言葉といのち
  〈詩と詩篇〉きよらかな心
 十一月の詩
  冬
  暗い森の中で道に迷ったら
  〈詩と詩篇〉落下
 十二月の詩
  降誕劇
  クリスマスの明かり
  〈詩と詩篇〉イエスさまといっしょ
 一月の詩
  石ころ
  小石の記憶
  〈詩と詩篇〉太陽の輝き
 二月の詩
  氷雨
  小さなオルゴール
  〈詩と詩篇〉暖かい家
 三月の詩
  一本の木
  早春の梢の光
  〈詩と詩篇〉創り主

Ⅱ部 エッセー
 言葉が違うということ
 プロイセンの軍服
 「かく誘ふものの何であらうとも」──伊東静雄の詩と転職
 絵の先生──心と名前
 大波の上に出ようとしないで
 ボヘミアの田舎道
 芸術は長く 人生は短し
 人形の食事
 クリスマスのあかり
 古い讃美歌の本
 仇に恩を返すということ──日韓併合百年の年に創造文藝文学賞を受けて
 忘れ得ない言葉

あとがきにかえて この詩文集をつくった私のものがたり

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