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折口信夫最後の弟子としても知られる歌人・岡野弘彦がふるさとの三重県でのびやかに語った古典講義。2021年の文化勲章受章を記念して令和に復活!
本書は、三重県の文化誌「伊勢人」(発行:伊勢文化舎)に2002年から2005年にかけて連載された記事を再構成し、まとめたものです。伊勢神宮のまします三重県に生まれた著者にとって、「伊勢の国魂(くにたま)を求めて旅した人々」というテーマを探究することは、学生時代から長年あたためてきたライフワークの一つでした。
登場する主な人物は、『古事記』の悲劇の皇子・倭建の命、仁徳天皇に追われた速総別の王と女鳥の王、『万葉集』でおなじみの大津皇子と大伯皇女、『伊勢物語』に悲恋の伝わる斎宮と狩の使、そして、西行と芭蕉です。彼らはいずれも「伊勢の国魂」を求めて旅した人々であり、“歌”によってつながる心の系譜を成しています。
あたかも「古言(ふること)」を伝える古代の語り部をほうふつとさせる著者の語り口を通して、はるかな時を超えて脈々と生きながらえてきた神話や歌のもつ力や魅力にふれることができる、そんな本になってほしいと願っています。
〓〓日本の近代はいかにも無理をしてきた時代です。生きた形での神話や伝説の復活を試みて、現代人が生活への愛を取り戻せるようにできればと願っています。それには、まず伊勢を知ることです。なんと言っても、伊勢は日本人の心のへその緒なのですから。(「はじめに」より)
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