格差はいかにして生じ、人びとの行動や意識にどのような影響をおよぼすのか。
職業や教育などの社会階層、ジェンダーや国籍(ナショナリティ)、社会関係(ソーシャル・キャピタル)、政治参加や国民意識などにおける様々な格差とその影響について、社会学の視点と手法を通じて明らかにする。
2020年にはじまったコロナ禍によって,残念ながら本書で論じたような各種の格差は拡大傾向にあると考えられる。その拡大を押しとどめ,可能であれば解消を目指すならば,ただ格差を「問題」と告発するだけでは不十分であろう。解決の糸口をつかむためにも,問題を正確に理解し,その発生の要因やもたらす影響を明らかにするような研究が必要である。多様な側面から「格差」の発生要因とともに,様々な社会現象への「格差」の影響力を解明した本書は,まさに現代社会の学術研究上の必要に応えた一冊であると自負している。(「おわりに」より)
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