地域歴史文化継承ガイドブック

地域歴史文化継承ガイドブック

1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります

地域の歴史や文化の、何をどう守り伝えていけばいいのか。

最新の研究と実践からその方法を紹介する入門書。

自治体、博物館、文書館、図書館、また地域資料の災害対策、保存・継承に興味のある方必携!

本書により、多くの方々が地域の歴史文化に関心を深め、新たな地域の担い手として活躍できるようになるよう、期待を込めて刊行いたします。



第Ⅰ部では、歴史文化資料の基礎知識として、古文書(記録資料)、民具、美術資料、公文書、震災資料など、それぞれの具体例、特徴を上げ、基礎知識がわかるようにしました。また保存・活用方法として、デジタルデータ・紙製品・木製品を取りあげます。また資料保存の担い手と技術をつなぐ、ワークショップの方法なども取りあげました。

第Ⅱ部では、地域を主体として資料保存活動を推進する「資料ネット」について紹介。1995年阪神・淡路大震災を契機に誕生した「資料ネット」は、その後各地で自然災害が多発するなか、全国に拡大しました。現在活動している団体の概要を、それぞれの団体自身により紹介し、読者が地域を主体とした持続的な取り組みを実践するネットワークとつながることができるようにしました。



執筆は、天野真志、後藤 真、平川 南、加藤明恵、川邊咲子、安田容子、松岡弘之、吉川圭太、山口悟史、岡田 靖、永村 眞、川内淳史、佐藤 琴、阿部浩一、添田 仁、作間亮哉、髙山慶子、金井忠夫、長谷川明則、鈴木 凜、宇野淳子、西村慎太郎、原 直史、白水 智、山本英二、藤谷 彰、堀田慎一郎、小野塚航一、吉原大志、藤 隆宏、橋本唯子、小林准士、石田雅春、下向井祐子、伊藤 実、町田 哲、胡 光、楠瀬慶太、今村直樹、山内利秋、佐藤宏之。



【...地域を単位として一連の取り組みを進めるためには、どのような観察や対話が必要になるのでしょうか。一つは、地域のなかで歴史文化を伝える資料を見出すための観察です。一言に「資料」といっても、その対象は多岐にわたります。歴史学や民俗学、美術史など、地域を対象とする研究分野が多様であるように、そこで資料として見出されるものも膨大です。地域のどのような側面に注目し、いかなる媒体から過去を見つめるのか、資料を見出すための地域観察が必要になってきます。また、発見した資料をいかに読み解くか、ということも重要でしょう。さらに、資料を見出した後、どのようにして保存し未来へ継承していくのか、継承の見通しに応じた具体的な手段も求められます。

こうしてみると、地域に伝わる資料を保存し継承することは、その地域にとって何が資料となり、そこからいかなる地域像を見出し、未来へ伝えていくのかを考え、実践する総合的な取り組みともいえます。今後、全国各地でこうした取り組みがより活発に展開するためには、各地での活動実践を整理し、地域活動を担いうる人びとが入門書として利用できる情報を発信する必要が

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top