たんぽぽのうた

悟れる絵本シリーズ

たんぽぽのうた

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出版社
Clover出版
著者名
kayamado , さかぐちふみ
価格
1,760円(本体1,600円+税)
発行年月
2022年2月
判型
A5
ISBN
9784867340585

ベストセラー作家 山﨑拓巳推薦!
「あなたの心の中に素敵なタンポポが咲きます」


悲しい、悲しい、過去を持つ少年に訪れた‥‥「たんぽぽのうた」
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こうたが5歳になった秋のことでした。
お母さんは、お産さんのために入院をしました。
お母さんからあるひ 「妹の名前をこうたがつけてくれる?」と
おねがいをされたので「ヒメちゃん」と名づけました。

お母さんとヒメちゃんが帰ったとき、風邪を引かないように、
こうたは自分のもうふをかしてあげようと、楽しみにまっていました。
秋がふかまり、少しはだざむくかんじだしたころ、
こうたのまち遠しい思いはかなわず、二人はそのまま帰ってきませんでした。

お父さんは週末には帰ってきますが平日はいませんでした。
おじいちゃん、おばあちゃんは、とてもやさしかったけど、
こうたは二人が大きらいでした。
学校も、お友だちも、大きらいでした―――――――――――。

ひとりで歩く、学校の帰り道、
道端にたんぽぽを見つけます。

「なんだ こんな花 びんぼうくさい どこにでもさくざっそうだ! 
いらない 花だ! こーしてやる!」
なげすてた たんぽぽを ふみつけていると
遠くのほうから うたが 聞こえてきました。

たんたん たんぽぽ たんぽっぽ?
野にさく たんぽぽ たんぽっぽ♪
それはタンポポのうたう歌。

たんぽぽはいつも朗らかに揺れながら
身をもってこうたにすごく重要なことを気づかせてくれるのです。

それは、タンポポが教えてくれた「人生で一番大切なこと」でした。

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