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さわぐ必要なんかないのに、とわたしは思う。
すこしもこわくない。
剣道初心者・成美は、初の級審査を受けることになる。
審査にむけて、木刀での練習をはじめるが、
道場仲間の太一と、学校の発表会でも剣道を披露することに。
一方、太一のクラスメイト高木は、
サッカー部の仲間とうまくいっていないようで、
発表会のために、成美と太一といっしょに、木刀の稽古をするようになる。
相手にむかいあうこと、自分にむかいあうことを描く
剣道小説第4弾!
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「ボクトウ? ケンドウキホンワザ?」
わたしが首をかしげていると、監督は立ちあがって、道場のおくの物置にいった。もどってきた監督の手には、木でできた刀がにぎられていた。
「これが木刀だ。」
わたしは監督から木刀をうけとった。おお、両手にずっしりくる。木を刀の形にけずったもので、手でにぎる部分には「北島」と監督の名前がほってあった。全体があめ色をして、つやつやと光っている。
(本文より)
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