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述詞関係節や副詞句を空所とするある種の関係節が、関係節の形をしていながら修飾部とは異なる「補部」という意味機能を果たすのはなぜであろうか? 本書は、可能な補部の関係節を限定するため関係節化を個体対象のものと述語対象のそれとの2つに分け、後者が補部の関係節を特徴づけるとする考えを生成文法の枠組みで論じた最初の試みである。本書では、命題関数でなく「命題」として解釈される関係節の存在が新たに提案される。
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