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特捜部初の女性検事、着任早々大暴れ!
人が人を裁けるのか――
「正義」の番人たちの懊悩に迫る人情検察小説。
「特捜部初の女性検事」として期待と嫉妬を一身に背負う常盤春子は、着任早々、下水道事業の五社談合事件を任された。落とし所は末端社員たちの摘発――。しかし、取り調べ中に闖入してきた被疑者の幼なじみによって、捜査は思わぬ方向に転がり始めた。
築地の魚屋で働く男は、被疑者を庇いながら言葉を吐く。
「おれはよ、法に背いたのは人間じゃねえ気がするんだ。人間の周りを囲んでいる全体みたいなもんだ」
覚悟を決めた春子は、検察幹部仰天の一手に出た(表題作)。
見習い検事が異動先の鹿児島で一騒動を起こす「ジャンブルズ」、小倉支部の万年窓際検事が組織から孤立しながら凶悪暴力団に立ち向かう「海と殺意」ほか、全四話+αの連作短編集。
「罪をつくるのは個人か、社会か――。
この小説は軽やかに根源的な問いを突きつける」
元厚生労働事務次官
村木厚子さん激賞!
【編集担当からのおすすめ情報】
現役新聞記者ゆえのリアリティによって、選考委員を唸らせた第三回警察小説大賞受賞作『転がる検事は苔むさず』に続く、待望の第二作です。
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