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上海で情報員リヒャルト・ゾルゲにスカウトされたことを契機に、第二次世界大戦を挟んで20年間、ソ連軍の情報機関で活動していた工作員「ソーニャ」ことウルズラ・クチンスキーの生涯を描いた歴史ノンフィクション。
著名なスパイ事件にかかわりながらも逮捕や粛清をまぬかれたことから、「ゾルゲ以上の諜報員」などと評されもする彼女の本格的な伝記である。
ウルズラの活動は地道な通信業務が中心ながら、その日々は複雑な人間ドラマやスパイの葛藤――夫や愛人たちとの奇妙な関係や、母親の感情より共産主義者の使命を優先させたことへの罪悪感(それぞれ父親の違う3人の子あり)――に彩られ、1920年代のドイツ、30年代の上海の活写とともに大いに興を誘う。
英米の原爆開発計画をモスクワに伝え、尋問を試みたMI5に「非常に手ごわい相手」と言わしめた女性スパイの真実とは――。
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