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経済学では、経済政策はもっぱら市場では行いえないことがらを補完するとされている。また経済政策を設計する際の目標は、合理的な個人が効率的に幸福を追求することとされている。つまり市場も政策も、ともに個人の幸福追求の道具とみなされているのである。しかし自然環境や人間関係、文化伝統といった市場が前提とせざるをえない事柄は、いずれも道具や設計の対象にはなりえない。さまざまな視点から考察してみたい。
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