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日本には七万以上の寺院が存在する。
これらの建築様式は様々だが、その源流は奈良に見ることができる。
なかでも工匠の知恵と工夫と技術革新を直に堪能できるのが、唐招提寺、薬師寺、興福寺、東大寺の四寺だ。
そこで、建物の基本骨格や建築の基礎知識を説明し、各寺院建築の具体的な造られ方を、図版や写真をふんだんに使いながらわかりやすく解説。
そうすることで、各技術にこめられた職人の想いばかりか、天皇・藤原氏や僧侶の権勢・思想といった歴史も見えてくる。
建築という視点から、新しい奈良の魅力を照らし出す、今までになかった寺院鑑賞ガイド本。
序章 寺々の建築を向き合う
第一章 鑑真の終のすみか、唐招提寺
第二章 移された白鳳、薬師寺
第三章 遷都始動、興福寺
第四章 聖武天皇の夢、東大寺
【著者プロフィール】
海野 聡(うんの さとし)
1983年、千葉県生まれ。2006年、東京大学工学部建築学科卒業。
2009年、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程中退。
奈良文化財研究所研究員を経て、現在、東京大学大学院准教授。博士(工学)。
主な著書に『古建築を復元する』『建築が語る日本の歴史』『文化遺産と<復元学>』(いずれも吉川弘文館)。
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