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生殖技術をめぐる状況は大きく変化している。子どもをもつための生殖補助技術だけでなく、胎児の病気や状態を検査する出生前検査の広がりによって、親になる人が抱える葛藤も大きくなっている。
新たな生殖技術の登場は、今までになかった悩みをうみだした。子どもが生まれる希望や、安心のための技術が、難しい選択を迫り、その責任は親になろうとする人にゆだねられる。選択することとしないことの背景には様々な事情や理由があるが、社会はそれを受け止めているだろうか。
日本では少子化対策という位置づけで、生殖補助医療の保険適用が実施される予定である。だが、第三者の精子提供や卵子提供によって生まれた子どもの「出自を知る権利」、精子・卵子・胚バンクの運営や情報管理、代理出産の法的位置づけなどはいまだ定まっていない。
ますます進展する生殖技術と、技術を望む人の気持ち、その背景にある価値観、医療、法律、政治、そして社会とのかかわりとは。生殖補助医療と出生前検査をめぐるさまざまな葛藤を照らし出し、全体像を描く。
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