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認知症は絶望の病ではない!
認知症の重度化を防ぐためのチェックポイントと
リハビリの方法を専門医が徹底解説
認知症は、基本的には一度進行すると改善できない不可逆性の病です。
そのため早期に医療機関を受診し、一刻も早く専門的なケアを開始することが
何よりも重要になります。
認知症が疑われるからといって、目をそむけたり絶望したりする必要はありません。
しっかりとケアをすることで進行を遅らせ、人間らしい生活を送ることができるのです。
(「はじめに」より抜粋)
近年、日本では高齢化に伴って認知症患者が増えています。
罹患を疑われる高齢者やその家族の間では進行防止や早期のケアに対する関心も
高まっていますが、本人の自覚もなく、家族も気づいていない「隠れ認知症」については
あまり知られていません。
患者自身も家族も認知症の症状を単なる老化現象と認識してしまっている、
自分が認知症であることを受け入れたくないがために医師の診断を避けている
などの理由で、認知症の発見が遅れてしまうのです。
しかし、認知症は早い段階で適切なケアを行うことで進行を遅らせたり、
重症化を防いだりすることができます。
本書では、40年以上にわたって認知症患者と家族のケアを行ってきた著者が
「隠れ認知症」に着目し、認知症のメカニズムと治療の基礎知識、
認知症を見抜くポイント、重度化を防ぐために家族と取り組むケアなどを解説します。
また、新型コロナウイルスによって、患者自身が通院やリハビリ、
外出を控えるようになったことで認知症の進行に影響を及ぼしているだけでなく、
介護者の心身の負担も増加しています。
コロナ禍以降、どのように認知症と向き合っていくべきかなど、最新情報を加えた
増補改訂版です。
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