マルセイユ・ユーロメディテラネ 文化化と享楽の衰退港湾都市再生

マルセイユ・ユーロメディテラネ 文化化と享楽の衰退港湾都市再生

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出版社
美学出版
著者名
鳥海基樹
価格
3,850円(本体3,500円+税)
発行年月
2022年2月
判型
A5
ISBN
9784902078718

衰退こそ絶好のチャンス!
パリに次ぐ雄都でありながら暗黒都市と呼ばれた、
マルセイユで立ち上がった国家的都市再生プロジェクト・
欧州地中海覇権都市建設構想。
何をやってもダメな崖っぷち都市を救ったのは、
ヒップ・ホップ 、サッカー、フェスティヴァルといった文化と享楽の都市計画だった。
都市間競争に疲れたパリやロンドンが逆説的に注目する、 4半世紀の街づくり。

***

地中海らしいバザール文化都市へーー
フランス地中海側の筆頭港湾都市・マルセイユ。バルセロナやジェノヴァに遅れを取り荒廃顕著であったこの都市に、国家が能吏を送り込み、立案したのがユーロメディテラネ構想である。それはディズニーポートやマックウォーターフロントと呼ばれた北米型の港湾再生や、ロンドン・ドックランド型の新都心形成を目指さず、主軸としたのは文化である。ビルバオを追ってハイ・カルチャーに背伸びせず、大道芸やラクビー、はたまたスケボーすらも含む海洋都市らしいバザール文化が花開く。マルセイユは、都市計画の文化化や享楽の活用により、雇用改善、観光開発、地方創生、広域連携、そして何より社会的包摂にチャレンジするのだ。南仏らしく緩く、ワイルドで、楽天的な街づくりに挑んだ4半世紀の物語。

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