HAIGAーZEN

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出版社
学術研究出版
著者名
浅野佐代穂
価格
8,000円(本体7,273円+税)
発行年月
2022年1月
判型
B5変
ISBN
9784910415482

日本の文化 俳画
フランスでは、俳画を禅と結び付けて“静かで、落ち着いている状態”の画として捉えます。俳画は、この“静”の趣と、“動”の華やぎや時代の風を取り入れながら、今を生きています。根底に流れる、一点に集中して心を静め ありのままを知り見ることの肝要さは変わることがありません。
起源は、“俳諧ものの草画”。即ち、俳句に簡略な画がそえられたもので、江戸時代に俳諧中興の祖といわれる与謝蕪村や多くの文人によって描かれました。近代になると、赤松柳史、続く藪本積穂の活躍により日本伝統文化として飛躍的に普及をし、今日に至っています。
俳画の独自性は“間” “簡素” “余白” “情趣”などにみることができます。生き生きとリズムを持つ運筆は間を生み、端的で確かな筆使いと相俟って、簡素・簡潔さが表現されます。余白からは、想像の余地、情趣が生みだされましょう。そして、俳画の世界の魅力は、画賛~俳句やことば~と響き合い膨らみのある新しい世界が創造されることにもあります。
時代の変遷を経て、なお脈々と受け継がれ多くの人に愛されてきた俳画は、春夏秋冬、自然の広大な息吹を感じながら常に揺るぎなく日本の伝統文化の一翼を担いつつ その役割を果たしてきました。極立つ独自性を有し、何ともいえぬ趣を味方に、力強くうつくしい世界を発信し続け、更なる進化を成していくことでしょう。

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