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― 澤田瞳子氏・古瀬奈津子氏・井上章一氏推薦 好評シリーズ ―
科学と呪術・宗教のあいだで、当時の医療はいかに行われていたのか。文学作品と古記録の記述を比較・分析し、医師による投薬や外的処置などの物質的な治療と、密教僧や陰陽師による宗教的な施術とが両立していた、王朝貴族たちの医療文化の実態に迫る。
【主な目次】
第一章 王朝貴族の投薬と外的治療
第一節 王朝貴族の投薬
Ⅰ.医師の処方 Ⅱ.陰陽師の診断 Ⅲ.薬の効能 Ⅳ.薬の使用実態
第二節 王朝貴族の外的治療
Ⅰ.治療を施した者 Ⅱ.複数の治療提案 Ⅲ.治療に使用された薬 Ⅳ.治療の種類
第二章 王朝貴族の病悩 ~文学作品と古記録の比較~
Ⅰ.風病 Ⅱ.寸白 Ⅲ.飲水病 Ⅳ.もののけ Ⅴ.二禁 Ⅵ.晄腫 Ⅶ.瘧病 Ⅷ.霍乱 Ⅸ.腹病 Ⅹ.胸病
第三章 王朝貴族の宗教的治療
第一節 加持祈祷と修法
Ⅰ.古記録に記された僧の役割 Ⅱ.古記録に記された記述の多い僧
第二節 陰陽師の施術
Ⅰ.古記録にみえる陰陽師 Ⅱ.疾病に関わる陰陽師 Ⅲ.陰陽師の診断 Ⅳ.複数の陰陽師 Ⅴ.鬼気祭
第三節 王朝貴族の宗教的治療
Ⅰ.治療における仏教の役割 Ⅱ.貴族の治療判断
おわりに/註/主要参考文献/巻末付図/あとがき
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