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近年の線源および測定装置の超高度化,解析ソフトウェアの進歩によって,生体高分子の詳細な構造決定や,分子の動的挙動の追跡が可能になった.一方で処理のブラックボックス化が進み,得られた値の意味を十分理解しないまま解析を進めるケースも散見される.
本書は,読者が結晶学的素養を身に着け,適切に生体高分子の構造解析を進めるための実践的テキストである.第I部で解析法と結果公表手順の概要をまとめたのち,第II部,第III部にて,実際の解析手順に沿って,実践に即する技術とその理論的背景や必要性,注意点などを解説.本書を活用しながら解析を進めることで,それぞれの原理を正しく理解し,解析結果に自信と責任をもつことができる.
生体高分子を扱う構造生物学ならびに関連分野の学生・研究者必携の一冊.
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