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中国において君主の徳の規範であった礼制は、古代の日本と周辺国との外交にも影響を及ぼした。礼制を東アジアに共通する概念で捉え直し、外交儀礼や外交文書、新羅との大臣外交や藤原仲麻呂の渤海外交を分析する。従来、法の整備に一元化されてきた国家形成の過程に、礼の整備の段階があることを論じ、「律令国家」の概念に問題を提起した注目の1冊。
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