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まえがき~「夜明け前」と「明けない夜はない」~
激動の時代の中で感じますことは、「夜明け前」が一番不気味で、不透明で、人を不安な気持ちにさせるということです。
まさに今が、夜明け前の一番苦しい時だと、様々な意味で感じます。
禅語にいわく、「泉聲中夜後」(せんせいちゅうやののち)。
意味は、大自然の中での水の音の声は、真夜中が過ぎた夜明け前が一番心に響くということです。
つまり、今が夜明け前ならば、様々な心配が、自分の心に刺さることでしょう。
自分の心に、心配事を響かせないように注意しましょう。
その心配は、今はただ倍ほどに膨(ふく)らんでいるだけなのです。
夜明け前、だからこそです。
でも、太陽が出れば、すべての心配は霧散(むさん)していきます。
今の不安な懸念の問題も、必ず解決策が出てきて、無難になっていくと希望しています。
夜明け前の不安があるならば、「明けない夜はない」も言えるのです。
だから、もし今が苦しくても、慌(あわ)てて死に急ぐようなことをしてはダメです。
今は、ただ生きて行きましょう。
それで良いと思います。
本書では、いま悩んでおられる人へ、「悩みに対する対処法」「悩みから解放される生き方」を、禅の先達(せんだつ)からのメッセージ「禅語」の視点で書き下ろしてみました。
「禅語」には、人の人生の明暗を分けるほどの真実の叡智(えいち)と真理があると思います。
心を強く、明るく生き抜く参考にしていただければ幸いです。
伊勢白山道
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