フィルムー映画・ラジオ・テレビ作品集
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幽玄夢幻の、絵になる「放送劇」。
わかりやすくて明快な21世紀のベケットを、すべて新訳でお届けします。
表題作をはじめ、本邦初訳の「なつかしい曲」、ドゥルーズが『消尽したもの』で分析したテレビドラマ作品など、13篇を一挙収録! 幽玄夢幻の、絵になる「放送劇」。
喜劇王バスター・キートンの主演により実写化され、誰にも見られたくない男を観客に見せつづける映画(「フィルム」)。宇宙開発競争の時代に突入した世の中から取り残されつつある老人二人の記憶を、車の轟音や手回しオルガンの響きとともに浮かび上がらせる、ロベール・パンジェ作「クランクハンドル」の翻案(「なつかしい曲」)。正方形の辺と対角線上を人間がまるでロボットかサイボーグのようにせかせか歩き回るテレビドラマ(「クワッド」)……。
収録順は、映画:「フィルム」、ラジオ:「オール・ザット・フォール」「燃えかす」「なつかしい曲」「ことばと音楽」「カスカンド」「ラジオのためのスケッチ1」「ラジオのためのスケッチ2」、テレビ:「ねえジョー」「ゴースト・トリオ」「……ただ雲が……」「クワッド」「夜と夢」。巻末に各作品の解説付き。
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