大人のための「性教育」

おそい・はやい・ひくい・たかい

大人のための「性教育」

取り寄せ不可

出版社
ジャパンマシニスト社
著者名
岡崎勝
価格
1,760円(本体1,600円+税)
発行年月
2022年1月
判型
四六判
ISBN
9784880496627

子どもに語る前に大人のための「性教育」

岡崎 勝(小学校教員)/宮台真司(社会学者)



■■1時間目 そもそも「性教育」って、なんですか?

●学校の「性教育」に期待できるか?

三つの柱は「身体の仕組み」「人権教育」「性愛」/親の関心が高いのは「性犯罪・性暴力」/「性愛」の経験値が低い、教員や親たち

●教員にも親にも「性教育」の資格はない。その理由は……?

一九八〇年代、「新住民化」で変わった生活環境/公園で焚き火ができた時代/昔の子どもたちが外遊びで学んだこと/「身体でつながる感覚」が生まれるとき/「性交」にも必要な「コール&レスポンス」の態勢/「セックスは作業」となった現在

●性的退却が進んだいま、失われているのは?

「性の過剰」さがあったころ/先輩や同級生、変なおじさんとの関係のなかで/親や教員は絶対に教えられないこと



「性教育」では得られないものは?

学校で「性」を学ぶことが退却につながる?/大切なのは「知識」よりも「動機づけ」/ポジティブな「動機づけ」が得られるかどうか



■■2時間目 「性」とは、なんだろう? 「愛」とは、なんだろう?

●「性愛」の劣化を防ぐことはできるのか?

親が「性」を教えようとすることの悪循環/親は「愛」を子どもに学ばせる存在/「社会」に適応すると「性愛」は劣化する/「性愛」「友愛」に必要な「贈与」の構え

●親もダメ、教員もダメ。子どもたちを導くことができるのは?

トラブルやリスクを避けたい大人たち/日本の親はもともと子育てのノウハウを知らない/「言葉・法・損得の外への開かれ」を促すには/「同じ世界を生きている」と思える条件/「コンテンツ教育」と「パントマイム教育」/体験を伝える「旅芸人方式」で/「性」と「愛」を伝えるときには/ワークショップの入口が「性」であるべき理由

●「性」に関して、法や条例は有効?

「性」問題に対する厳罰主義/援交ブームから起こった条例制定/かつて当たり前だった教員と生徒の交際/いまの民主制で解決できないのは/新住民が民主主義で地域を壊す/「友愛」と「性愛」を欠いた尊厳はない/五〇年間の長い「空っぽ」/「社会」の代わりをする「世間」が消えた/法律や条例を変えても日本はダメ/「友愛」と「性愛」の劣化を「性愛」から切り開く/「性愛」の能力と関係する「友愛」と「公共的関心」

●「危険」を子どもに、どう知らせる?

子どもに疑うことを教えるのが「性教育」?/「性愛」の経験は知識では補えない

●「性愛ワークショップ」本当に学ぶべき、その中身は?

セックスを通じて「絆をつくる」/「アメー

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