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土器や石器・古瓦の破片が「瓦礫」として遺棄されていた考古学の黎明期に、各地で活躍した先達たち、犬塚又兵・大野延太郎・三輪善之助・神津猛・弘津史文の事績を回顧した評伝である。
彼等は「瓦礫」に関心を寄せ、それらを作った遠い過去の人類やその用法などを考究しようとした人びとのなかから誕生した。新しい情報の摂取にのみ目を奪われ、先人たちが積み上げてきた研究成果は蔑ろにされがちな今、その先人たちの仕事を真摯に振り返る考古学史研究上に貴重な論考である。
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