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人々の心を癒したのは、非日常の空間と、
そこに流れる 特別な “ひととき” だった。
日本のリゾートの原型の一つといえる「別荘」。
わが国における別荘・別邸のルーツは古く、平安時代の貴族の別業、
江戸時代の大名の下屋敷、隠れ里の侘び住まいから天皇の離宮までさまざまな形が見られる。
明治時代、西洋から避暑の概念が導入されると、政治家や財閥などが来日外国人を真似て西洋風の別荘レジャーを楽しむようになり、
海や山を近くに臨める場所(鎌倉・江ノ島・葉山、須磨や芦屋など)に別荘・別邸が建てられた。
その後、鉄道網の発達により地方へのアクセスが可能になると、大手資本による観光と避暑のための別荘地開発が行われ、
軽井沢や箱根、湘南、那須、伊豆などが別荘地として発展していく。
学者や文豪などの文化人たちも保養所や別荘地として訪れた各地には、今もその時代に建てられた別荘が残る。昭和バブル期に荒く開発され、今や廃屋と化してしまったものとは異なり、近代の別荘地開発には、そこに当時の人々の夢や理想が込められていた。
本書では、明治~昭和初期に日本各地で建てられた別荘・別邸、非公開物件を含む75軒を掲載。
別荘地の誕生と発展の歴史、タイプ別の解説から、8軒の別荘の所有者や管理者の方々へのロングインタビューまで、
170点を超えるビジュアルとともに紹介している。
また、日本各地(軽井沢・那須野が原・湘南・小田原・箱根・静岡・京都・東京・その他)の別荘地MAPと建物図鑑を収録。
実際に別荘のある場所を訪れ、当時の人々の心を癒した空間へ思いを馳せる、ガイドブックとしても楽しめる一冊。
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