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遠丸立は1926年生まれの文芸評論家。『吉本隆明論』を最初期に刊行した一人で、詩も書く。〝詩人としての林芙美子〟の評価にも意欲的であった。同人誌『方向感覚』を主宰し、一般的な作家論や書評などとは一線を画す、自らのこだわりに従った批評活動を続け、2009年に没した。代表作に、『恐怖考』『無知とドストエフスキー』『永遠と不老不死』等々。本書は、遠丸立の批評を導きの糸として、文芸評論の可能性を探究する試みである。
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