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娘の初節句に、雛を飾る風習が確立するのは、江戸の町人文化が形成されはじめる八代将軍吉宗の治世が終わってまもない頃のこと。街は消費文化にうかれ、人々の遊び心が咲き誇り、雛祭は女性と子供の誕生を祝う行事となり、雛人形も多種多様に発展する。愛する女性や子供のために、庶民に混じり流行の雛を買い求める六義園のお殿さま(大和郡山藩主)柳沢信鴻の姿から、町の様子や人々の触れ合い、子供や女性の生活を読み解く。
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