街と人、時代の観察者
失踪、復讐、逃亡―
法の外に浮かぶ人間の輪郭。
ハードボイルドの正統に挑んだ
直木賞候補作の傑作長編と
初期を代表する中短編5編を収録
巻末エッセイ 太田忠司
〈日本ハードボイルド全集〉第三巻は河野典生の巻。風土に根ざした我が国独自のハードボイルド小説を生み出すことに極めて自覚的であり、人物・構成・文体とあらゆる面で模索を続けた河野の初期代表作を集成した。小説家による失踪少女探しを抑制された筆致と卓抜なプロットで描き、直木賞候補となった長編『他人の城』に加え、「憎悪のかたち」「溺死クラブ」「殺しに行く」「ガラスの街」「腐ったオリーブ」の傑作短編五つを収録。
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