すれ違う歴史認識

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出版社
人文書院
著者名
早瀬晋三
価格
6,380円(本体5,800円+税)
発行年月
2022年1月
判型
四六判
ISBN
9784409510919

戦争から何も学ばなかったのか?

――大本営発表をさらに粉飾した新聞、戦後はびこったねじ曲げられた戦記、日系人の虚像、私たちは共有されず遠のく戦争責任にどう向きあうか?



日本の植民・占領支配を受けた地域・国の人びととの交流のためには、日本が戦争中になにをし、戦場となった人びとの心になにを残したのか、さらに戦後どういう歴史観をもって戦争責任・戦後責任に向かいあったのかを考える必要がある。…本書では、占領地で発行された新聞、戦場体験者の戦記を糺す試み、戦後現地に残された日系人を事例に考察を深める。

そして、「戦記を糺す試み」とは逆の流れがあったことを示す。(「序」より)



◎目次

第1章 新聞と戦争-大本営発表をさらに粉飾

 第1節 日本占領・勢力下の東南アジアで発行された新聞

 第2節 『ボルネオ新聞』(一九四二-四五年)を読む



第2章 「戦記もの」の挑戦-大量死と敗戦

 第1節 「戦記もの」を書くということ

 第2節 戦場体験者の戦記を糺す試み



第3章 日系人の虚像からの解放-共有されない歴史

 第1節 引きつづく「ベンゲット移民」の虚像

 第2節 「ダバオ国」の虚像

 補論:蒲原広二と古川義三の姓名の読み



第4章 遠退く戦争責任-すれ違う歴史認識

 第1節 日英豪の戦争メモリアル(ラブアン島)

 第2節 アキヒト皇太子・天皇のフィリピン訪問

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