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本書は、仏教美術はじめとする作品を製作された「場」までを考察の対象として(1)仏身観と表象、(2)死後世界における祈願と造形の機能、(3)古代日本における現世観と造形の役割、という三点の関心に応じて論を三部で構成し、人間の宗教的営為の中で果たす造形の役割を明らかにすること、造形という具体的な素材を通し、その背後にある人間精神を問い直そうとしている。
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