家族の一員となったり、友人となったり、私たちの生活に様々な形で関わっている犬。
本書はそんな犬たちにまつわる泣ける話を12編収録した短編集です。
犬を飼っている人もそうでない人も、
ライト文芸の世界で活躍する12人の著者が紡ぐ12種類の物語に触れ、
心休まるひと時を過ごしませんか。
【一部あらすじ】
『記念写真』/沖田円
結婚前に実家に帰ったみちるは、犬のリボンと歩きながら、十五年前の記憶をたぐり寄せる。
『犬と歌えば』/猫屋ちゃき
なかなか懐かない子犬のミックがある日、自分が弾くピアノに合わせるように鳴いた。
『ニューファンドランドアンドサンドランド』/鳩見すた
引きこもりの主人公。ある日やっと部屋を出た彼女は、砂丘で犬のルーシーと再会し……
『曲がり角の向うに』/朝来みゆか
テオは盲導犬候補として生後六十日でうちにやってきた。一年後、別れの日が来たが……
『ルウの幸福』/天ヶ森雀
大叔母が急逝し、和希は遺品の整理と、残された要介護犬ルウの世話を任され……
ほか7作品収録
『震災犬と、回り道』栗栖ひよ子/『だいぼうけん』ひらび久美/『君の名はタオル』杉背よい/『欲しいのは、私だけの子犬』一色美雨季/『ふたりの道のり』田井ノエル/『犬は吠えなかったか』溝口智子/『分光連星ストロール』澤ノ倉クナリ
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