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歴史学者・小和田哲男氏(静岡大学教授)推薦!
「戦国史を見直す意欲的な作品が生まれた」
〝戦国一の愚将〟と称されても、したたかに乱世を生き抜く道を選んだ今川氏真。
その生涯を新視点で描いた歴史長篇
氏真は、権力者の前に立つ敗者ではなく、運命の変転に翻弄されながらも、
自ら封印した「天下静謐」という夢、しかもそれは図らずも父義元とも共有していた
夢に向けて、懸命に生き抜こうとする挑戦者として描かれることになった。
作者の筆の冴えと、ストーリーテラーとしての巧みさに、読者は大きく
心を揺さぶられるに違いない。
――歴史学者・平山優氏(解説より)
桶狭間の戦いで留守将として駿府にとどまっていた今川義元の嫡男・氏真は、
父の死と自軍の敗退を知る。敵の織田信長と同盟を結んだ徳川家康の裏切り、
国人領主たちの離反。ついに武田、徳川の駿河侵攻により今川家は滅亡、
氏真は流転の日々を送る。六年後、家康の仲介で武田との戦に加わるため、
氏真は仇敵信長に対峙する――。
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