英霊

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出版社
筑摩書房
著者名
ジョージ・L.モッセ , 宮武実知子
価格
1,540円(本体1,400円+税)
発行年月
2022年1月
判型
文庫
ISBN
9784480510785

第一次大戦の大量死を人々はいかに超克したか。仲間意識・男らしさの称揚、英霊祭祀等が「戦争体験の神話」を構築する様を緻密に描く。解説 今井宏昌===近代戦争による大量死はいかに克服され、それはどのような政治的帰結をもたらしたか。仲間意識や男らしさ、自由のための意義ある戦争――フランス革命以来、義勇兵が紡ぎ出し、詩や軍歌、文学作品等を通じて支持された神話は、記念碑や戦没者墓地によりシンボル化され国民に共有された。西欧諸国で起きた「戦争体験の神話化」はキリスト教や自然崇拝を取り込んで発展し、英霊祭祀によって死をも統合して、戦争への馴致と政治の残忍化を導いていく。それは第一次大戦後のドイツで頂点に達した……。18世紀末から第二次大戦後までを射程に、神話が犠牲に満ちた現実を覆い隠し、戦間期政治に影響する様を克明に描く。全面改訳。 解説 今井宏昌===戦争体験の神話化大量死の現実はいかにして克服されたか。フランス革命から第二次世界大戦後まで。===【目次】第一章 新しい戦争   Ⅰ 起盤となるもの第二章 義勇兵の戦争  1 革命戦争から解放戦争へ2 ギリシア独立戦争第三章 神話の創作  Ⅱ 第一次世界大戦第四章 青年と戦争体験  第五章 英霊の祭祀  1 神話とキリスト教2 埋葬地3 無名戦士の墓4 戦争モニュメント第六章 自然の流用  1 自然2 山3 空第七章 陳腐化の過程  1 玩具・絵はがき・子供たち2 演劇・映画・観光旅行Ⅲ 戦後の時代第八章 ドイツ政治の残忍化  第九章 戦争の継続  1 「新しい人間」 2 スペイン内戦3 平和主義第十章 第二次世界大戦、神話、戦後世代  1 断絶2 英霊祭祀の衰退3 顕彰から警告へ 訳者あとがき  解説 『英霊』の遺したもの(今井宏昌)

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